【右手でメロディーを弾く】
ピアノの耳コピを行う上では相対音感が必要と言われます。これは、ある音が基準の音と比べて高いか低いかを聞き分ける能力です。
相対音感は絶対音感と違い練習すれば誰でも習得できます。というよりも自然に持っている可能性が高いです。
ただし、耳コピに慣れていない方は右手のメロディ部分だけとはいえ、間違えずに弾くことはかなり難しいです。
【相対音感の精度を上げるには?】
色々な方法があると思いますが、結局は多くの曲を弾いてみるしかないと思います・・・。
最初は深く考えずに、自分の好きな曲を流しながらメロディー部分を引いてみて下さい。
オススメのやり方としては、Aメロの1小節目だけ、実際に曲を流しながら鍵盤で弾いてみる。その後は鍵盤で弾いた音を基準に、自分の頭の中で曲を流しながら次の音を探るという方法が良いと思います。
それにより、自分の頭の中の音を鍵盤で再現するプロセスに慣れることができます。
相対音感を駆使して前のメロディ音から今のメロディ音がどれだけ離れているか探る。
その繰り返しでメロディを完成させていくことが、耳コピにおける右手の役目の基本です。
【実際に弾いてみよう!】
さて、実際にメロディを耳コピすると「黒鍵が多いなぁ」とか「毎回同じような部分しか使ってないぞ」と感じるかもしれません。
これはその曲のキーによって基本的に使われる音が決まっているからです。詳しくはこちら→12音階
音階のページを参考にすると、自分の好きな曲で使われているキーがわかると思います。
自分の好きな曲のキーがわかると、使われる音は自然と決まっていきます。少なくとも、オクターブ内で白鍵・黒鍵含めた12個の音から、各キーの基本の音である7個の音まで減らすことができます。12分の1から7分の1です。
これは大きいですよ!(もちろん例外はありますが・・→臨時記号)
メロディ部分だけでも実際に曲を弾いてみれば、相対音感が身に付き、さらに音階も同時に覚えていけます。
それぞれの音階に合った弾き方も同時に習得できるので、色々な曲を弾くようにしましょう。
【キーC(ハ長調)の曲紹介】
最初は簡単な音階から始めたいという人のためにキーC(基本音に黒鍵がない)の有名な曲を紹介します。(転調や臨時記号等ありますが基本的には白鍵を多用しています。)
・WANDS 「世界が終わるまでは」
・Mr.Children 「Tomorrow Never Knows」 「掌」 「くるみ」
・スピッツ 「チェリー」
・ORANGE RANGE 「キズナ」
・GLAY 「However」 「 Winter again」
・GREEEN 「キセキ」
・BEATLES 「LET IT BE」
・谷村新司・加山雄三 「サライ」
・尾崎豊 「15の夜」