即興演奏能力の身につけ方


※既存曲をその場で弾けることと即興演奏(wikipedia)は微妙に違いますが、ここでは一つにまとめています。

 

【80%慣れ、20%知識】

「何か弾いてー」と言われたときに自分の得意曲をさらっと弾ける。憧れますよね。でも、相手のリクエストにその場で答えることができたらもっと格好良くありませんか?

 

こんな能力どうやったら手に入るのでしょうか?はっきり言えば慣れです。いろんな曲をコード演奏していくうちに、コード進行のながれや、音の感覚に慣れます。なので、即興演奏の力は既存の曲を弾いたり耳コピしながら身につける副産物です。

 

極端に言えば、音階ダイアトニックコードの知識さえあれば、後はやみくもに演奏するだけでもいつのまにか身についてしまいます。・・・このページの意味がなくなりますね・・・でも即興演奏を身につける上での正しい心構えを持っていれば近道にはなりますので、それを解説していきます。

 

 


即興演奏には二つの力が必要だと考えます。一つ目が頭の中で曲をピアノアレンジする力、二つ目が頭の中の音をピアノで再現する力です。

 

【①頭の中で曲をピアノアレンジする力】

アレンジと聞くと、難しいとか知識が必要とか考えそうですが、自分が弾けるように簡単アレンジしたものも立派な“アレンジ”ですからね!正しいコードでも変化させたコードでも、音が拾えていなくても、とにかくあなたが自分で音を考えて弾けるということが大事です。気構えずに楽しみましょい。

 

一つの曲の中にも様々な楽器とパートがあります。では、どの楽器の音をピアノで弾けばよいのか?そんな疑問を無視して、メロディに合う音を勝手に選んでくれるものがコードです。つまり、この能力はどのコードを選ぶのか?という能力と密接に関係します。では、この能力はどうやって身につけるのか?

 

簡単な方法は、既存の曲にピアノの音を出すならば、どの音を足すか?と考える癖をつけることです。実際に曲を聴きながらでも、頭の中でメロディを再現しながらでも良いのですが、曲に合いそうな音を考えてください。和音じゃなくても大丈夫です。単調なものでも大丈夫です。とにかく自分で音を考えることが大切です。曲のリズムに合わせて頭の中でターン♪、ジャーン♬、タララーン♫と音を出してください。※参考にピアノ動画投稿者のアレンジ集

 

日頃からその癖をつけておくと、正しいコードや楽譜を参考に弾いたときに答え合わせをすることができます。仮に間違っていても、どの程度音程が離れていたのか、正しいコードはどんな流れで使われていたのか?そんなことを考えながら修正していくことができます(間違いはアレンジのもとになりますよ!)。それを繰り返すことでコードに対する力を高めることができるのです。この能力が高まると、和音で音を考えたりコード構成音以外の音を足してみたりすることもできます。

 

変な話ですが、最初から楽譜を見て正解の音だけを弾いていると、間違いと正解の差に気づくこともできません。楽譜の音とは違っていてもコードの構成音なら3分の1ぐらいは正解しているようなものです。◎じゃなくても△は貰えます。でも正解しか知らない人は△の存在がわからないのです。ですから、日頃から自分で音を考える癖をつけてくださいね。

 

 

 【②頭の中の音をピアノで再現する力】

練習あるのみです。。。近道はないのです。。。私も、頭の中で作っているピアノアレンジが鍵盤上で再現できない悲しい日々を送っています。練習する際には頭の中の音が正しく出せなくても絶望しないでくださいね。技術的な部分なので繰り返して練習することで、この力は高まります。継続は力なりです。

 

①と②を繰り返し行ったり来たりすることで、即興演奏の力が高まります。頭の中の音が鍵盤上で再現できると、もっと難しそうなアレンジを頭の中で思いついてしまいます。それをまた鍵盤上で再現する練習をする。するとまた・・・・といった感じです。即興演奏だけでなく、楽譜や耳コピ等ピアノ練習全般に言えますね。皆さんも頭の中と鍵盤上を行ったり来たりする日々を楽しんでください。


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