2.転調①


【転調】

ここからは転調について紹介します。といっても転調の中にも様々な種類があるため、一つにまとめることができません。

なので良く見る転調のケースを紹介していきたいと思います。

※一瞬だけ転調するものも(1小節だけとか)部分転調と呼んだり、平行調の移動(キーが変わらないもの)も転調と呼ぶらしいですがこのページでは紹介しません

 

ここで紹介する転調は以下の条件のものにします。

・キーが変わる
・ある程度転調時間がある。(サビは全部転調しているとか、Bメロの間だけキーが違うとか)

 ※転調に関しても正しい呼び名は特になく、便宜上勝手に私が呼び名をつけています。

 

【①キー上げ転調】

転調と聞いて一番イメージしやすいものはこれだと思います。良くJpopの曲でも最後のサビだけキーがあがる展開がありますよね。あれのことです。

盛り上げ効果は抜群にあります。この転調は音階さえ覚えておけば比較的簡単です。メロディ・コードともに同じラインでキーを上げるだけです。

キーがどの程度上がるかによって方法は異なりますが、実際に弾く場合のコツとしては、“Ⅴ7”が肝になります。 

 

・キーが一つ上がる場合

転調直前のコードをⅤ7に置き換えて、そのまま一つ上のキーのⅤ7を押して転調。
【例 キーC→キーC♯の場合:転調直前にG7を弾いた後、そのままG♯7を弾く。】

 

このとき右手のメロディも一緒に一つ上のキーで同じメロディラインを弾いてください。こうすることで、転調後の最後のサビを盛り上がるように弾くことができます。

Mr.childrenさんのくるみ(3分55秒~)、しるし(5分25秒~)等がこのパターンです。

 
 

 
 

・キーが二つ上がる場合

キーが一つ上がる場合と同じように、転調直前のコードをⅤ7に変え二つ上のⅤ7を弾く方法で出来ます。また、転調前のキーのⅥm7からⅥ7を弾き、それを二つ上のキーのⅤ7に見立てて転調するパターンもあります。
【例 キーA→キーBの場合:転調前のF♯m7からF♯7を弾き、キーBに転調(F♯7はキーBのⅤ7)】

 

鬼塚ちひろさんの月光(3分45秒~)がこのパターンです。

  

この転調方法を自分のものにできれば、基本的にほとんどの歌でキー上げ転調ができるようになります。実際にはキーが変わらない曲でも、盛り上げアレンジする際に利用することもできます。お得です。


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