【12箇所から始まるドレミファソラシド】
ピアノを鍵盤上で見ると白鍵以外にも、黒鍵の部分がありますよね。
ピアノ初心者の人が「ドレミファソラシド」をイメージするときは、白鍵のドから始まり白鍵のドで終わる。黒鍵は1回も触らない。こんなイメージをすると思います。
しかし、多くの曲をピアノで弾こうとしたとき、白鍵だけで完結することはほとんどありません。黒鍵も使用していくことになります。
実はピアノの鍵盤上では、「レ」から始まるドレミファソラシド、「ミ」から始まるドレミファソラシド、「ファ」から始まる・・・そして「シ」から始まるドレミファソラシドがあります。それだけでなく、「ド♯」から・・・、「レ♯」から・・・
要するに、「ド」・「ド♯」・「レ」・「レ♯」・「ミ」・「ファ」・「ファ♯」・「ソ」・「ソ♯」・「ラ」・「ラ♯」・「シ」以上のすべての位置から始まる「ドレミファソラシド」があると覚えてください。
※ミ♯・シ♯がない理由は、鍵盤上で、それぞれファ・ドになっているためです。
【音階・キー】
この基準のスタート地点が12個あるので、12音階と言われます。
スタート地点がドでなければ黒鍵を使用する必要があります。例えば「レ」からスタートする場合、以下のように弾くと「ドレミファソラシド」と同じように聞こえるかと思います。
レ・ミ・ファ♯・ソ・ラ・シ・ド♯
(これに違和感を感じる人は絶対音感の可能性があります!おめでとう)
このスタート地点は、音階の他にもキーと呼ぶこともあります。
カラオケとかで、自分の声の高さに合っていなかったらキーを下げたりしますよね。あれは基準のスタート地点を下げているわけです。
楽譜などを見ると「キー」はアルファベットで表示されることが多いです。
・ド→C ・レ→D ・ミ→E ・ファ→F ・ソ→G ・ラ→A ・シ→B
(ちょっと不思議ですが、ラからAが始まる決まりです。)
例:キーC→B=キー1つ下げ、キーC→D=キー2つ上げ(間にC♯があるため。)
それぞれの音階(キー)で以下のように弾くとドレミファソラシドと聞こえます。これが各キーの基準音となります。
耳コピを習得する上では、この12音階は全て覚える必要があります。
「こんなたくさん覚え切れねーよ」と思われるかもしれませんが、残念ながら簡単に覚える方法はありません。
ここが一番の関門になりますが、音階を全て覚えれば、耳コピの力はかなり上がりますので頑張ってください。
コツとしては、一度に全部の音階を覚えようとするのではなく、まずは自分の好きな曲のメロディを弾いてみて、
「この曲はファ♯しか黒鍵使っていない!(キーG)」
「この曲は黒鍵だらけだな・・でもドとファは白鍵で弾いてる!(キーC♯)」
という風に自分の好きな楽曲を基準にして考えていけば、楽しみながら覚えていけます。